高血圧治療薬(Ca拮抗薬)の作用機序

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1.血管平滑筋の収縮メカニズム

活動電位により血管平滑筋が刺激されると、電位依存性L型Ca²⁺チャネルからCa²⁺が流入する。流入したCa²⁺が筋小胞体を刺激し、筋小胞体からCa²⁺が放出される。放出されたCa²⁺がミオシン軽鎖キナーゼを活性化し、ミオシン軽鎖をリン酸化する。リン酸化されたミオシンはアクチンと相互作用し、血管が収縮する。

2.Ca拮抗薬の作用機序

収縮の最初のチャネルからのCa2+の流入を抑制し、血管平滑筋の収縮を抑制する。

3.カルシウム拮抗薬の種類

カルシウム拮抗薬には2種類。

 1.ジヒドロピリジン

   ニフェジピン、アムロジピンなど。薬の名前に、~ジピンとつく。

  
 2.ベンゾジアゼピン

   ジルチアゼム